近年、視覚資料を通じた歴史の再検証は、学術の世界を越えて映像メディアでも盛んに行われている。映画『NANKING』などの歴史ドキュメンタリー作品は、遺された写真を静止画として眺めるだけでなく、当事者の証言や日記の朗読と重ね合わせることで、歴史の立体的な復元を試みてきた。
現在では、NHKオンデマンドをはじめとする動画配信サービスでも関連する調査報道やドキュメンタリーがアーカイブ配信され、市民が自らの目で一次資料の背景に触れられる機会が増加している。歴史学・アーカイブ調査の成果は、専門家だけの特権ではなくなった。残された写真の1コマ1コマが持つ歴史的意味を、偏見なく読み解くリテラシーが、今を生きる私たち一人ひとりに求められている。 (出典: 南京 事件 写真(Yahoo!ニュース))