御朱印帳を手にした参拝者の列が途切れない。なかでも季節の神事や例大祭に合わせて頒布される特別な限定御朱印は、洗練された意匠と凛とした筆致で高い人気を博している。紀州の波を連想させる意匠や金箔をあしらった奉製は、手元に残すお守りとしての満足度も格別だ。
現在、東京を代表する名社十社を巡拝する「東京十社巡りプロジェクト」の人気が再燃している。各神社で授与される特製の大絵馬に専用の絵馬を揃えていく巡礼の旅において、北の要所である王子は外せない重要拠点だ。十社巡りの巡礼者たちが授与所で真剣な面持ちで朱印を受ける姿は、都市型巡礼が現代人の日常に深く定着した証左といえる。