森田健作の芸能界入りは、1968年に松竹映画『夕月』の相手役オーディションに合格したことがきっかけでした。正統派の端正な顔立ちとスポーツマンらしい爽やかな佇まいで頭角を現し、松竹のホープとして映画『夕陽の恋人』『コント55号と水前寺清子の神様の思し召し』など次々と話題作に出演を果たします。
映画界からテレビドラマ界へと活動の幅を広げる中で掴んだ『おれは男だ!』の主演と『さらば涙と言おう』の大ヒットにより、森田健作の人気は決定的なものとなりました。1971年の暮れには『第22回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たし、白組のステージで白い剣道着姿を彷彿とさせる熱唱を披露。国民的な知名度を確立することになります。
当時の芸能界において、映画俳優としての重厚さとアイドル歌手としての親しみやすさを兼ね備えた存在は稀有であり、森田健作はそのハイブリッドな魅力で1970年代のポップカルチャーを牽引する存在となりました。