ベンチからの指示を待つ子どもたちの姿は、ここにはない。ピッチ上の13歳たちは、相手のビルドアップの形を見て即座にファーストプレスの位置を変え、攻撃時には3バックから5バックへとスムーズに可変する。
「相手の4番が落ちてビルドアップしてきたから、僕らがハイプレスをかけるラインを5m上げた」。試合後、汗を拭いながら事もなげに語る中1のゲームキャプテンの言葉には驚かされる。映像分析アプリやタブレットを用いた戦術ミーティングが日常化した現代の育成現場において、彼らのサッカーIQは過去の世代とは比較にならないスピードで深化している。