真矢みきのキャリアを語る上で欠かせないのが、宝塚歌劇団時代に築き上げた唯一無二の立ち位置だ。従来の「男役」の型にはまらない斬新なスタイリングや挑戦的なパフォーマンスは、当時の宝塚ファンを熱狂させた。長髪をなびかせ、クールでありながらどこか艶やかな視線を投げる彼女の姿は、すでに性別を超越した美の象徴だったと言える。
退団後、本格的に女優としての道を歩み始めてからも、その圧倒的な存在感は衰えることがなかった。凛とした佇まいの中にふと覗く人間味と色気が、作品ごとに異なる魅力を放ち、幅広い層の観客を魅了し続けている。