ワン・ヨは高麗の王として登場する。若くして王座についた人物で、権力を持ちながらも精神的には不安定だ。王妃キム・ソンを愛していながら、周囲の陰謀や自分の劣等感に揺さぶられる。彼の迷いは、やがて取り返しのつかない選択につながる。
ワン・ヨの物語で欠かせない存在が、キム・シンだ。キム・シンは高麗の武臣で、国を守ってきた英雄として描かれる。民から尊敬され、兵からも信頼される。その存在感は王にとって支えであると同時に、脅威にも見えた。若い王は自分の権威が揺らぐことを恐れ、疑心暗鬼に飲み込まれていく。
キム・ミンジェはこの複雑さを、派手な演技ではなく表情の揺れで見せた。王としての冷たい顔。愛する人を前にした時の弱さ。誰かの言葉に操られていく危うさ。登場場面は限られているが、視聴者に「この人物がすべてを壊してしまった」という印象を残すには十分だった。