好意を向けられた際に生じる拒絶感は、混同されやすい他の心理現象と明確に区別して捉える必要があります。特に近年広く使われている「蛙化現象」との違いを理解することは、適切な対処を見極める上で欠かせません。
本来の蛙化現象は、片思いが実って両思いになった途端、生理的な嫌悪感を抱いてしまう状態を指します。一方、好意恐怖症は「好意を向けられることそのもの」に重圧や恐怖を感じ、「相手の期待に応えられない自分」への不安から逃走を図る点に本質があります。
また、臨床心理学における回避依存症の恋愛傾向とも深い関わりがあります。回避依存症(特に脱感作タイプや搾取警戒タイプ)を持つ人は、他者と親密になることで「自由を奪われる」「自分の弱みにつけ込まれる」という強い恐れを抱きます。好かれると冷めてしまう心理的理由の根底には、「これ以上近づかれたら自分を保てなくなる」という切実な自己防衛の叫びが隠されています。