ホームの観客からの熱狂的な声援を受ける日本人選手たちの戦いぶりも、今大会最大のハイライトの一つだ。かつてトップの壁に挑み続けた先輩たちの背中を追い、世界ツアーで転戦を重ねてきた若手日本勢が、海外の巨漢プレーヤーたちを相手に粘り強いテニスを展開している。
「有明の歓声は、体力の限界を迎えたセット終盤にあと一歩を踏み出させてくれる魔法のようだ」と、ある日本人プレーヤーは試合後の会見で語った。しかし同時に、勝利への強い期待が目に見えない重圧となって肩にのしかかる瞬間もある。その葛藤を乗り越え、格上のシード選手を追い詰める姿に、スタンド全体が一つになって揺れる場面が何度も目撃された。