2026年の渋谷は、誰もが羨む最先端のトレンド発信地だ。駅直結の超高層ビル群がそびえ立ち、自動運転バスやAI案内ロボットが街を行き交う。しかし、一歩路地裏や地下通路の死角に入ると、そこは全く異なる世界が広がっている。コンクリートの隅にこびりついた汚れと、鼻を突く強烈なアンモニア臭。このギャップこそが、現在の渋谷が抱える最大の矛盾だ。
昼間のきらびやかな景色からは想像もつかないが、夜が明けたばかりの駅構内や周辺の歩道橋は、まさに戦場である。通勤ラッシュが始まる数時間前、まだ薄暗い街頭の下で、人知れず片付けられるモノがある。それが、都市の美観を根本から破壊する汚物だ。