構造体を理解することは、コンピュータのメモリ物理レイアウトを理解することと同義だ。例えば、整数型(int)と文字型(char)を組み合わせた構造体を定義したとする。
コンピュータはこれらをメモリ上に隙間なく詰め込むわけではない。「アライメント」と呼ばれるルールに従い、CPUが最もアクセスしやすいように適度な隙間(パディング)を空けて配置する。この仕組みを知らないと、意図しないメモリの浪費が発生し、大規模なデータを扱う際にパフォーマンスが急低下する原因になる。
スマートフォンのアプリから巨大なクラウドデータベースまで、すべてはこのメモリ上の数バイトの整列から成り立っている。構造体を制する者は、ハードウェアの力を極限まで引き出すことができるのだ。