発端となったのは、ハイキング愛好者が集うコミュニティサイトやSNSへの投稿でした。「生駒山系の登山道脇の藪から、黒くて大きな獣が飛び出してきた」「早朝の薄暗い時間帯にクマのようなシルエットを目撃した」といった書き込みが相次ぎ、またたく間に拡散。これが生駒山熊目撃情報として独り歩きを始め、尾ひれがついて「生駒山にツキノワグマが出没した」という不安混じりの情報へと発展していきました。
関西圏では北部の北摂山系や丹波高地、南部の紀伊山地においてツキノワグマの生息が確認されています。そのため、「山続きのルートを通って生駒山まで南下してきたのではないか」という推測がネット上で飛び交うこととなったのです。しかし、興奮やパニック状態で投稿された情報には、客観的な証拠が伴っていないケースが大半を占めていました。