単なるギャグ作品にとどまらないのが、本作の底恐ろしい魅力だ。コマの隅々に散りばめられた「隠された裏設定」や小ネタの数々は、原作を熟知したファンほどニヤリとさせられる仕掛けに満ちている。
例えば、王下七武海や海軍大将たちが教職員として勤務している点だ。センゴク校長のもと、赤犬・黄猿・青雉が学年主任や教科担当として睨みを効かせ、クロコダイルやドフラミンゴといった強敵たちが癖のある教師陣として君臨する。さらに、原作では見られないキャラクター同士の予期せぬ会話や、本編のシリアスな伏線をオマージュした学園内の都市伝説など、マニア心をくすぐる細部へのこだわりが随所に隠されている。
校舎の背景にこっそり描かれた懸賞金ポスター風の掲示物や、各部活の部室に置かれた小道具一つに至るまで、細部を拡大して観察するファンが後を絶たない。