世の中にはさらに長い列車が存在するという指摘もある。例えば、オーストラリアの大規模鉱脈を走る大型資源企業BHPグループの鉄鉱石輸送列車は、全長7キロメートルを超える大編成で運行された実績がある。しかし、それらは大出力のディーゼル機関車が平坦な砂漠地帯で巨大な貨車群を引っ張る「貨物列車」だ。
今回の快挙が画期的なのは、自前のモーターで駆動する「電動客車(電車)」のみで編成され、しかも急勾配と連続カーブが続く山岳路線を走破した点にある。自走式の電車としてこれほどの長さを制御した例は他に存在せず、世界の輸送システム史における技術的ハードルを大きく引き上げる結果となった。