松本さんの「息子愛」は規格外でした。京都での一人暮らしが決まった際、なんと息子のマンションの隣の部屋、あるいは同じマンションの別室を借りようと本気で画策したという逸話が残っています。これには周囲のスタッフや夫である本宮泰風さんも猛反対。当然、息子本人からも「来ないでくれ」と拒絶される結果となりました。
毎週のように京都へ通い、部屋の掃除や作り置きの料理をしようとする母。それをやんわりと、時には毅然と断る息子。この攻防戦は、多くの世の母親たちが経験する「子離れの儀式」そのものでした。過保護すぎる母の愛を鬱陶しがりながらも、冷たく突き放しきれない息子の優しさも垣間見えます。