今回の騒動がこれまでの終末論と一線を画すのは、そこに「AI」の影がちらついている点だ。ネット上の噂では、ある大手IT企業が極秘裏に開発していた超高度予測AIが、2026年6月21日に「人類の文明インフラが致命的なエラーを起こす」と算出したとされている。
この「AIリーク説」は、技術への不信感と相まって爆発的に信憑性を獲得した。人間よりも正確な判断を下すはずのAIが「終わり」を告げたという物語は、現代人にとって非常に強力なバイアスとして機能する。しかし、システムエンジニアやデータサイエンティストらはこの説を一蹴する。「AIは過去のデータからパターンを学習するだけであり、未来の突発的な天変地異を予知する魔法の水晶玉ではありません。リークとされるデータも、既存のSF小説や過去のシミュレーションデータを学習したAIが生成した、もっともらしい『創作物』に過ぎないでしょう」。