映画界においても中井貴一の実績は群を抜いています。名匠・市川崑監督の『ビルマの竪琴』(1985年)で主演を務め社会現象を巻き起こすと、その後も数多くの名作に出演。2003年公開の映画『壬生義士伝』では、家族のために泥臭く生き抜く新選組隊士・吉村貫一郎を熱演し、第27回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に輝きました。
中井貴一の主な代表作映画は以下の通りです。
- 『連合艦隊』(1981年/映画デビュー作・新人俳優賞)
- 『ビルマの竪琴』(1985年/市川崑監督作品・大ヒット作)
- 『四十七人の刺客』(1994年/日本アカデミー賞最優秀助演男優賞)
- 『梟の城 owl's castle』(1999年/主演・伊賀忍者役)
- 『壬生義士伝』(2003年/日本アカデミー賞最優秀主演男優賞)
- 『柘榴坂の仇討』(2014年/主演)
- 『記憶にございません!』(2019年/三谷幸喜監督・主演)
- 『嘘八百』シリーズ(佐々木蔵之介とのW主演コンビ)
中井の演技力の評判において特筆すべきは、張り詰めた緊張感を生み出すシリアスな表現力と、観客を自然と笑顔にする卓越したコメディセンスの両立です。三谷幸喜作品に代表されるユーモア溢れる掛け合いや、間(ま)の取り方の絶妙さは、業界内外から「日本で最もコメディを上品に面白く演じられる名優」と極めて高い評価を受けています。