事故は2017年6月5日夜、東名高速道路下り線で発生した。報道や裁判で明らかにされた経緯によると、石橋和歩被告は、神奈川県内のパーキングエリアで萩山さん一家の車とトラブルになった後、車で一家のワゴン車を追いかけた。高速道路上で進路をふさぐなどの行為をしたとされ、最終的に一家の車は追い越し車線上で停止した。
高速道路の追い越し車線は、本来なら車が高速で流れ続ける場所だ。そこに停止車両があれば、後続車が避けきれない危険は一気に高まる。一家の車は停車後、後ろから来た大型トラックに追突され、萩山さん夫妻が死亡した。娘2人は命を取り留めたが、両親を失う深い被害を受けた。
この事故が社会に強い衝撃を与えた理由は、単なる交通事故では済まされない構図があったからだ。車同士の一瞬の接触や運転ミスではなく、あおり運転、停車強要、高速道路上の危険な状況が重なり、取り返しのつかない結果につながったと見られた。