私立高校において「進学コース(総合進学コースなど)」と「特進コース(特別進学コースなど)」を分ける最大の境界線は、目標とする大学の入試方式と学習進度にあります。同じ高校の看板を掲げていても、両者の教育プログラムは実質的に別系統として設計されています。
まず大きな差が出るのがカリキュラム授業コマ数です。一般的な進学コースが週30〜32コマ程度であるのに対し、特進コースは週35〜38コマに達することが珍しくありません。7時間授業の導入や土曜日講習、夏期休暇中の必修補講などが組み込まれ、早い段階で高校全範囲の学習を終わらせる先取り授業が展開されます。
また、募集要項における高校偏差値基準にも明確な開きが見られます。多くの私立高校では特進コースの偏差値が進学コースよりも5〜10ポイント程度高く設定されており、併願推薦や単願推薦における内申点(中学校の通知表基準)も厳格に差別化されています。
一方で、特別進学コースメリットとしては、予備校に通わずとも難関大合格を目指せる手厚い指導体制や、学力の近い仲間と切磋琢磨できる学習環境が挙げられます。しかしその反面、日々の小テストや大量の課題に追われる日々となり、自由時間の使い方に大きな差が生まれる点を見落としてはなりません。