落合恵子さんのライフワークを語る上で欠かせないのが、1976年に東京・表参道に設立した「クレヨンハウス」の存在です。当時はまだ珍しかった子どもの本専門店としてスタートし、その後オーガニックレストランや女性の本、環境問題関連書籍を扱う総合的な文化発信拠点へと発展しました。
クレヨンハウスは長年親しまれた表参道から、2026年12月に東京・吉祥寺へ移転オープン。緑豊かな街で新たなスタートを切った現在も、落合さん自身が店頭に立ち、子どもたちや保護者と交流する姿が見られます。
作家としての落合恵子さんの著書は多岐にわたり、『スプーン一杯の幸せ』などの初期のエッセイから、児童文学、環境問題や女性の生き方を問う評論まで幅広い支持を獲得してきました。一貫しているのは「声なき声に耳を傾ける」という姿勢であり、その確固たる視座が半世紀近くにわたり支持され続ける理由です。