40代以上の世代にとって、体前屈といえば台の上に立ち、限界まで体を下に折り曲げる「立位体前屈」の印象が強いかもしれない。しかし、この旧来の方式は、重力に逆らって無理に体を曲げるため、腰椎の椎間板に強烈な圧迫加重がかかるという致命的な欠陥を抱えていた。
床に両脚を伸ばして座る姿勢は、上半身の重みを自重で支える必要がなく、過度な腰椎屈曲を防ぎながら純粋な股関節周りと腿裏の可動域を正確に測定できる。リスクを最小限に抑えつつ、再現性の高いデータを取得できる点において、この測定法への移行はスポーツ医学における大きな進歩だったと言える。