1980年代後半、日本のテレビ界に革命が起きる。深夜討論番組『朝まで生テレビ!』の開始だ。ここで一躍時代の寵児となったのが舛添氏だった。従来の学者像を覆す、歯に衣着せぬ発言と圧倒的なディベート能力。感情的にならず、データと論理で相手を論破する姿は、視聴者に新鮮な衝撃を与えた。
彼は単なるコメンテーターに留まらなかった。自ら「舛添政治経済研究所」を設立し、東大を去る決断を下す。アカデミズムの象牙の塔にこもることを嫌い、大衆に向かって直接語りかけるスタイルを選んだのだ。この時期の彼のメディア露出は凄まじく、お茶の間で彼の顔を見ない日はなかった。