桐生は「西の西陣、東の桐生」と称された伝統的な繊維産業の街だ。鋸屋根(のこぎりやね)の工場や明治・大正期のレンガ造りの蔵が今も街の随所に残る。近年、この歴史的建造物をクリエイターや起業家がリノベーションする動きが爆発的に広まった。
駅周辺から徒歩圏内、あるいはシェアサイクルで数分のエリアには、アトリエ、コワーキングスペース、デザイン事務所、私設ギャラリーが点在する。東京の過密な環境を離れ、広大な空間と静寂、そして歴史的価値のある建築物を手に入れた若手アーティストたちが、新たなコミュニティを形成。かつての産業遺産が、次世代のクリエイティブ発信地として再定義されている。