1988年、モータースポーツの歴史が塗り替えられた。マクラーレンチームは全16戦中15勝という前代未聞の金字塔を打ち立てる。その中心にいたのが、アイルトン・セナとアラン・プロストという二人の天才ドライバーだった。
同じチーム内に二人の世界最高峰が同居したことで、チーム内は常に一触即発の緊張感に包まれた。フォーミュラ1のレーストラック上で魅せる極限のスピード対決は観客を熱狂させた一方で、苛烈なライバル関係を生み出していく。1989年の日本グランプリにおける接触事故と失格処分が生んだ愛憎劇は、スピードの代償として払われた栄光と影の象徴だ。