若手キャストが前線で奮闘する一方、作品のスケール感を支えたのはベテラン勢の圧倒的な重圧感だった。潜水隊長・源始を演じた時任三郎の冷静沈着さと、時に見せる温かい眼差しは、作品全体の倫理的・精神的支柱となっていた。
國村隼や勝村政信、石黒賢ら実力派俳優たちが脇を固めたことで、フィクションでありながら実際の海上保安庁の過酷な現実が生々しく立ち現れた。若手の熱量を正面から受け止め、時には壁となり、時には包み込んだベテランたちの演技指導や現場での佇まいが、若いキャストたちの潜水士としての成長を現実のものとしたのである。