山形が世界に誇る「佐藤錦」や「紅秀峰」といったサクランボ、そして秋のラ・フランス。これらの名産品は、寒暖差という気候の恩恵を最大限に受けて育つ。しかし、春先の遅霜や収穫期の長雨は壊滅的な打撃を与えかねない。
そこでいま、県内の農家たちが一丸となって導入しているのがピンポイント微気象予測だ。農地ごとに設置された極小センサーと気象衛星データを連動させ、数時間後の霜発生リスクやピンポイントの降雨をスマホへ即座に通知する。従来の広域予報では網羅しきれなかった微小領域の天気を読む技が、山形の味覚を未来へとつないでいる。