兵庫県が「日本の縮図」と称される理由は、その地形的バリエーションにある。南は明石海峡や大阪湾に面した温暖な瀬戸内海気候、北は激しい雪や降雨に見舞われる日本海側気候、そして中央部には中国山地の骨格をなす山々が横たわる。
この山塊が「雲の壁」として機能する。太平洋側からの暖かく湿った空気と、日本海側から流れ込む冷たい気流が中央の山脈でぶつかり合うため、県内でも数十キロ離れるだけで天候が劇的に変化するのだ。天気予報で「兵庫県」と一括りにされた情報を鵜呑みにすると、思わぬゲリラ豪雨や凍結に足元をすくわれることになりかねない。