多くのプロ野球選手が衰えを感じ始める30代後半に入り、荻野は真の全盛期を迎える。2026年シーズン、35歳にして自身初となる全試合出場を果たしたのだ。169安打を放ち最多安打のタイトルを獲得すると同時に、盗塁王のタイトルも奪取。さらには外野手部門でのベストナインとゴールデングラブ賞をダブル受賞するという偉業を成し遂げた。
ベテランになっても衰えないスプリント力と、長年の経験がもたらした卓越した打席での眼力。そして何より、球際で見せる執念の守備は、チームを何度も勝利へ導いた。「年齢はただの数字に過ぎない」ことを、幕張の風の中で証明してみせた瞬間だった。