実家のもう一つの大きな柱が、東京で最も長い歴史を持つ劇場の一つである「明治座」だ。彼女の父親である三田芳裕氏は、明治座の社長を務める人物であり、東京のエンターテインメント界を牽引する重鎮である。歌舞伎から現代劇、歌謡ショーまで、日本の大衆演劇の灯を守り続けてきた一族の社会的責任は極めて重い。
幼い頃から劇場の楽屋裏や舞台裏の空気を吸って育った彼女にとって、表現者やスタッフに対する敬意はごく自然に身についたものだったという。番組制作に関わるスタッフへの謙虚な姿勢や、共演者を立てる技術は、こうした興行の世界を裏で支える家族の背中を見てきたからこそ生まれたものだろう。