1993年と1997年に放送され、驚異的な視聴率を記録したフジテレビ系ドラマ『ひとつ屋根の下』。大路恵美が演じた柏木家の三女・小梅は、一家のアイドルでありながら、あまりにも過酷な運命に翻弄される役どころだった。当時、彼女が見せた迫真の演技は、単なる「可愛い若手女優」の枠を完全に超えていた。
悲劇に見舞われながらも、家族の愛に支えられて再生していく小梅の姿に、日本中が涙した。彼女の涙の美しさと、崩れそうなほど繊細な表情は、視聴者の保護欲を激しくかき立てた。この作品によって、大路恵美の名は一躍全国区となり、90年代を代表する清純派女優としての地位を不動のものにしたのである。