「少しの積雪なら慎重に低速走行すれば夏タイヤでも対応できる」という考えは、物理的な根拠を欠いた危険な思い込みだ。
一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が実施したテストデータによれば、時速40kmからの急制動において、圧雪路での夏タイヤの制動距離はスタッドレスタイヤの約1.5倍に達する。氷盤路に至っては、夏タイヤが停止するまでにスタッドレスタイヤの2倍近い距離を要し、制動不能に近い滑走状態に陥ることが証明された。
自動車専門メディア『Car Watch』などによる検証レポートでも、交差点の手前で発生する磨かれた氷盤面(ミラーバーン)での危険性が強く指摘されている。意図した位置で車を止められない危険性は極めて高く、地域の交通安全を守るためにも適時・適切な冬用タイヤの装着が不可欠だ。