日向紀久という複雑な役柄に命を吹き込んだのは、実力派俳優の林遣都だ。爽やかな好青年のイメージを覆し、目を血走らせて狂気に身を委ねる凄まじい演技は、公開当時から大きな話題を呼んだ。彼の咆哮や煙草をくわえた不敵な面構えは、本シリーズにおける最高峰の名場面として語り継がれている。
また、日向を支える右腕・左腕として脇を固めたキャスト陣の存在も見逃せない。右京や左京をはじめとする幹部勢が漂わせる独特の威圧感と無骨な忠誠心が、達磨一家という集団のリアリティを強固なものにした。林遣都を中心とする役者陣のシナジーが、作品全体のアクション映画としての格を一段引き上げたことは間違いない。