フィリピンが誇る「カラバオ種」は、世界一甘いマンゴーとしてギネスブックに載ったこともある品種だ。しかし、近年のエルニーニョ現象や突発的な台風の増加により、現地での栽培は困難を極めている。収穫量が不安定になる中で、良質な果肉だけを選別する作業は困難を極める。
この希少性の高まりが、皮肉にも日本市場でのプレミアム化を後押しした。単なる大量生産品ではなく、天候の恵みと農家の手仕事が生み出した「奇跡の果実」として、1袋あたりの単価は上昇傾向にある。それでも買い求める手が止まらないのは、その圧倒的な美味しさを知ってしまったからに他ならない。