一方、阿部力の選択は対照的だ。彼は俳優業の第一線から退いた後、千葉県内で餃子店を開業した。中国にルーツを持つ彼ならではのこだわりが詰まった餃子は、地元住民や一部のファンの間で評判を呼んでいる。エプロン姿で厨房に立ち、自ら接客を行う彼の姿は、かつてのトレンディ俳優のイメージとは大きくかけ離れている。
だが、この「食」への転身は彼にとって単なる生活手段ではないようだ。自らの手でものを作り出し、ダイレクトに顧客の反応を受け取る日々に、彼は新たな生きがいを見出しているという。過去の報道によって俳優としてのオファーが激減したことは事実だが、彼はそれを静かに受け入れ、自らの足元を見つめ直した結果がこの餃子店なのだろう。