彼女が芸能界に足を踏み入れた当初、その魅力は「天然」で「飾らない」キャラクターにあった。母親である大女優・坂口良子との共演で見せた、どこか頼りなくも愛らしい笑顔は、視聴者の心を掴んでいた。しかし、その裏で彼女自身がどれほどのプレッシャーを感じていたかは、想像に難くない。偉大な母の七光りというレッテル、そして常に比較される日々が、彼女の心に小さな歪みを生み出していった。
テレビ画面に映る自分自身の姿に、彼女は決して満足していなかったという。視聴者が求める「可愛いおバカタレント」という偶像と、鏡に映るリアルな自分。その乖離が、のちの彼女の選択に決定的な影響を与えることになる。