2026年、日本のローカルガストロノミー(地域食文化体験)のブームは東端の街にも及んでいる。東京や大阪の高級鮨店やイノベーティブ・フレンチのシェフたちが現地直送の仕入れを急ぐ一方で、海外からの旅行客が「獲れたての花咲ガニを食べるためだけ」に根室を訪れる姿も珍しくなくなった。
「わざわざ羽田から中標津空港経由で根室まで足を運ぶ価値がある」。香港から訪れたフードジャーナリストは、茹で立ての脚を頬張りながら満足気に語る。地域の観光協会もこの好機を捉え、浜茹で体験と地酒を楽しむプレミアムツアーを展開し始めている。