液体を持ち運ぶという概念そのものを捨てる。これが、現在のエココンシャスな旅人たちの新常識だ。2026年現在、化粧品業界で最も成長しているジャンルの一つが「固形シャンプー(シャンプーバー)」である。
水分を含まない固形シャンプーは、当然ながら液漏れの心配が一切ない。機内持ち込みの液体制限ルールにも引っかからないため、国際線を利用するバックパッカーにとっては救世主のような存在だ。必要な分だけナイフでカットして、小さなアルミ缶やシリコンケースに入れて持ち運ぶ。水を含ませれば瞬時に豊かな泡が立ち、髪にも環境にも優しい成分で作られていることが多い。この「固さ」こそが、ミニマリズムの極みと言えるだろう。