中学硬式野球の世界において、練習場の確保はチームの生命線を握る。都市部の多くのチームは、市営球場や河川敷の広場を毎週のように抽選で奪い合っている。利用時間は1枠わずか2時間から4時間。移動やグラウンド整備に時間を割かれ、実際の練習時間が大幅に削られるケースも珍しくない。
兵庫伊丹ボーイズはこの構造的課題を完全に克服している。専用グラウンドを所有することで、時間制限という概念そのものが消滅した。
早朝から日没、さらにはナイター設備を活用した夜間まで、選手たちは思い切り白球を追うことができる。時間的ゆとりは、指導陣が個々の課題に応じた細やかな技術指導を行うための絶対的な前提条件なのだ。