実在の銘柄を扱うにあたり、避けて通れないのが権利関係やブランドイメージの課題だ。業界内では、「日本たばこ産業株式会社(JT)」などのメーカー側がこのムーブメントに対してどのようなスタンスを取るのかが常に注目の的となっていた。当然ながら未成年への喫煙啓発を避けるなど厳格なガイドラインの遵守が求められる。
そうした高いハードルがありながらも、メディアミックスの雄である「KADOKAWA」をはじめとする大手エンターテインメント企業は、大人向けのアートブックや限定ドローイング集といった形で巧みに作品展開を行っている。フィクションとしての面白さと現実の社会的倫理をしっかりと切り分けながら、新しい表現の可能性を模索するアプローチが続けられている。