「レラ」の最大の特徴であり、同時に長年の課題でもあったのが、開放的なオープンモール形式だった。爽やかな風が吹き抜ける夏のシーズン、青空の下で愛犬と一緒に散歩しながら買い物を楽しめる空間は、道内の既存商業施設にはない圧倒的な解放感を提供していた。
しかし、北海道の冬は容赦ない。吹雪や氷点下の寒風が吹き荒れる季節、屋外を移動しながらの買い物は客足を遠のかせる要因となった。天候に左右されない全天候型インドアモールの台頭や、スマートフォンの普及によるEC市場の拡大。物理的なショッピング空間が直面したこの壁は、単なる一商業施設の動向にとどまらず、寒冷地における商業デザインのあり方そのものに大きな投げかけを行った。