前代未聞の事態を引き起こしたのは、政治団体「ごぼうの党」の代表を務める奥野卓志氏だった。この大会の目玉として組まれたエキシビションボクシングの試合前、最高額オークションチケットの購入特典として用意されていたのが「花束贈呈権」である。
格闘技の歴史とリスペクトを示すはずのセレモニー。和服姿でリングに上がった奥野氏は、手渡された花束をメイウェザーの目の前で故意に床へと投げ落とした。あまりに露骨な無礼に対し、メイウェザー本人は表情一つ変えず、静かに花束を拾い上げてセコンドに手渡す極めて紳士的な対応を見せる。この対極的な振る舞いはカメラに収められ、瞬く間に世界中へ拡散されることとなった。