グローバル化が進み、個人の境界線が曖昧になった現代において、精神医学のアプローチも変化している。かつては特定の地域特有の奇病とみなされていた文化結合症候群だが、今やストレス社会における普遍的な反応モデルとして再評価されているのだ。
SNSの普及によって他人のキラキラした生活が嫌でも目に入り、一方で職場では感情労働(理不尽なクレーマー対応など)を強いられる現代人。国籍や文化を問わず、私たちは「怒りを出せない」環境に生きている。韓国発のこの概念は、いまや先進国共通の「現代病」を読み解くための重要な補助線となっている。