志村正彦は、音楽に対して異常なまでの完璧主義者だった。妥協を許さない姿勢は、時に自らの身を削る諸刃の剣となった。アルバム『CHRONICLE』の制作で見せた、狂気とも言えるこだわり。彼は常に「誰も聴いたことがない音楽」を追い求め、自らを追い詰め続けた。
「曲が書けない」という生みの苦しみと、フロントマンとしての重圧。それらが重なり合い、彼の睡眠時間や食事の機会を奪っていった。音楽に魂を売った男、と言えば聞こえはいいが、その代償はあまりにも大きすぎた。彼の死は、天才がその才能と引き換えに払った、最も残酷なコストだったのかもしれない。