そもそも、なぜ個人によってこれほど色素の濃淡に差が出るのでしょうか。皮膚科医の解説によると、鍵を握るのは「メラニン」の種類と量です。黒褐色を示すユーメラニンと、黄赤色を示すフェオメラニンのバランスが、私たちの見た目を決定づけています。
日本人の多くはユーメラニンを多く持ちますが、遺伝子の組み合わせによってフェオメラニンの割合が高い人も存在します。これが、生まれつき茶色い瞳や、光に透けるような柔らかい髪色を作り出す理由です。最新のゲノム研究では、これらの特徴が特定の祖先から受け継がれた生存戦略の名残りである可能性も指摘されています。