FCバイエルン・ミュンヘンは創立110周年を迎えた2010年、この「mia san mia」というモットーをより具体的な行動規範として言語化しました。それがクラブ憲章とも呼べる「バイエルン 哲学・16の信条(16 Grundsätze)」です。
クラブに所属するすべての選手、スタッフ、アカデミーの育成年代に至るまで共有されているこの16箇条は、ただの勝利至上主義ではなく、社会規範や伝統への敬意をも網羅しています。
【FCバイエルン・ミュンヘンが掲げる16の信条】
1. Mia san ein Verein(私たちはひとつのクラブである):関わるすべての人々が家族のように結束する。
2. Mia san Botschafter(私たちは大使である):世界中にクラブの誇りと価値を伝える存在である。
3. Mia san Vorbilder(私たちは模範である):ピッチ内外で常に敬意を持たれる行動をとる。
4. Mia san Tradition(私たちは伝統である):クラブを築き上げた先人たちの歴史を尊ぶ。
5. Mia san Innovation(私たちは革新である):常に最先端を走り、進化を恐れない。
6. Mia san Verlässlichkeit(私たちは信頼である):ファンやパートナーに対して誠実であり続ける。
7. Mia san Respekt(私たちは敬意である):対戦相手、審判、サポーターへの敬意を忘れない。
8. Mia san Freude(私たちは歓喜である):フットボールを愛し、プレーする喜びに満ちている。
9. Mia san Stolz(私たちは誇りである):バイエルンのエンブレムを胸に戦うことに誇りを持つ。
10. Mia san Vorbilder im Sieg und in der Niederlage(私たちは勝敗に関わらず模範である):勝利に傲らず、敗北時にも気品を失わない。
11. Mia san Verantwortung(私たちは責任である):社会的な模範としての責任を自覚する。
12. Mia san Toleranz(私たちは寛容である):多様性を受け入れ、あらゆる差別を排除する。
13. Mia san Heimat(私たちは故郷である):バイエルンという地域とルーツに常に忠実である。
14. Mia san Zukunft(私たちは未来である):次世代の育成と持続可能な発展を目指す。
15. Mia san die Besten(私たちは最高である):常に頂点を目指し、妥協しない姿勢を貫く。
16. Mia san Mia(私たちは私たちである):揺るぎない自己の哲学を持ち、自らの道を歩む。
単に「自分たちが最強だ」と誇示するのではなく、勝者としての品格、地域社会への責任、そして敗れたときの振る舞いまで定義されている点こそが、バイエルンが世界トップクラスの組織として機能し続ける所以です。