アメリカのカルチャーを語る上で、ショーン・ステューシーが南カリフォルニアのサーフシーンからスタートさせた「Stüssy」の功績は外せない。1980年代から90年代にかけて、彼はグラフィティや音楽の要素を服作りに注入し、従来のカジュアルウェアの概念を根底から崩した。
その精神を引き継ぎ、90年代半ばのニューヨーク・ラファイエットストリートで誕生したのが「Supreme」だ。創業者のジェームズ・ジェッビアは、スケートボードショップという枠組みを超え、限定生産と意図的な供給制限によってカルト的な熱狂を生み出した。
彼らの登場によって、単なる服が「所有すべきコレクターズアイテム」へと再定義された。路地裏から発信されるメッセージに世界が耳を澄ませる構造は、ここから完成した。