ペルーのメディア空間を長年牽引してきた「ラティーナ・テレビシオン」は、時代の変化に合わせて大胆な変貌を遂げた。かつて「フレクエンシア・ラティーナ」として親しまれた同局は、単なる地上波局の枠を打ち破り、デジタルファーストのコンテンツ制作へ舵を切っている。
その象徴と言えるのが、空前のヒットを記録している料理リアリティショー『エル・グラン・シェフ・ファモーソス』だ。著名人が料理の腕を競うシンプルな構図でありながら、緻密な演出とテンポの良さで幅広い世代を虜にしている。この番組の仕掛け人であり、敏腕プロデューサーとして知られるリカルド・モランの手腕は、業界内外で高い評価を獲得した。
SNSでの盛り上がりを意識した番組設計が、視聴者をリアルタイム視聴へと駆り立てる。ハッシュタグがX(旧Twitter)のトレンドを席巻し、放送直後からハイライト動画が拡散されるサイクルが定着。テレビの前に座る文化を、若い世代へ再び呼び戻すことに成功している。