日本におけるプリザーブドフラワーの歴史を語る上で、このブランドの存在を抜きにすることはできない。創業者の今野政代氏は、ヨーロッパで生まれたばかりだった特殊加工技術をいちはやく日本へ持ち込み、独自の芸術へと昇華させた第一人者だ。日本フラワーデザイナー協会(NFD)の要職も歴任した彼女の確固たる技術基盤が、ブランドの根底に流れている。
そのDNAを受け継ぎ、さらなる飛躍をもたらしたのがトップデザイナーの今野亮平氏である。彼の生み出すフラワーデザインは、単に花を敷き詰める従来の手法とは一線を画す。植物のステム(茎)のしなりや葉の立体感を生かした建築的でシャープな造形は、国内にとどまらず海外のデザインアワードでも極めて高い評価を獲得してきた。繊細さと力強さが共存するその作品群は、インテリアの主役としての風格を備えている。