パズ・デ・ラ・ウエルタの名を世界に知らしめた決定的な作品が、2009年のカンヌ国際映画祭で物議を醸したギャスパー・ノエ監督の映画『エンター・ザ・ボイド』です。東京・歌舞伎町を舞台にしたサイケデリックな世界観のなか、主人公の妹リンダ役として全編にわたり激しくも切ない感情を体現。カンヌの批評家たちに強烈なインパクトを与えました。
その直後、彼女のキャリアは最大のハイライトを迎えます。2010年にスタートした米HBOのプレミアムドラマ『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』への抜擢です。禁酒法時代のアトランティック・シティを牛耳る主人公ナッキー・トンプソンの愛人、ルーシー・ダンジガー役を熱演。コケティッシュでありながら脆さを抱えた悪女を見事に演じ切り、全米映画俳優組合賞(SAGアワード)アンサンブル演技賞を受賞するなど、世界規模のスターダムへと駆け上がりました。