「東京での生活はもはや体力の限界。釧路に着いた瞬間、呼吸が楽になった」——。そう語るのは、今年7月から釧路市内に長期滞在しているIT企業勤務の男性だ。
地球温暖化の影響で日本の夏が過酷さを増す中、気候条件を最優先して移動する「クライメート・リフュージ(気候避難)」の動きが急拡大している。釧路市が主導する長期滞在事業の受け入れ数は2026年夏、過去最高レベルに達した。地元のホテルや短期賃貸マンションは数ヶ月前から満室が続き、コワーキングスペースは涼しさと快適さを求めるノマドワーカーで連日賑わう。エアコン不要の生活は、電気代の高騰に悩む都市住民にとっても圧倒的な魅力として映っている。