ハート舌ブームの火付け役となったのは、日本テレビ系列の人気バラエティ番組『しゃべくり007』だ。ゲストとして出演したタレントがトークの流れで何気なくカメラに向かって舌を丸め、見事なハート型を作り上げた瞬間、スタジオは爆笑と歓声に包まれた。
番組での放送が終わるやいなや、その映像はTikTokなどのショート動画プラットフォームへ瞬く間に転載・拡散された。15秒前後の短い動画の中で完結する視覚的な驚きは、アルゴリズムに乗って若年層を中心に爆発的な再生回数を記録。「#ハート舌チャレンジ」といったハッシュタグが次々と誕生し、一般ユーザーからインフルエンサーまでがこぞって自身の舌の形を投稿する一大現象へと成長を遂げた。
従来のバラエティ番組で定番だった一芸やモノマネとは異なり、道具を一切使わず自分の身体だけで一瞬にして笑いと驚きを生み出せる点が、SNS時代の短い尺に完璧に合致したと言えるだろう。